ごあいさつ

Greetings

医療者以外の方へ

医師になり20年目になります。

これまで多くの患者さんとお話をさせていただいて感じたことがあります。
それは、「病院に行く前にできるケアがもっとあるんじゃないか」ということ。
病気になってしまったら、西洋医学を利用するのも手です。
しかし、生活習慣・食習慣の改善、心のケアで、ごく早い段階での対処で病気が回避できるのに、そのチャンスを逃がしていたらもったいない。

現代、情報が溢れています。
その中で、正しい情報は一体どれ?何を選択したらいいんだろう?

そんなことを考えていたら、東洋医学に辿り着きました。
漢方の理論の中には、「養生」(セルフケア)という考え方があります。
約2000年も前の先人が、人間をよくよく観察して導き出したこの理論は現代にも受け継がれ、その正確さゆえに今も残っています。
これを利用しない手はない!

昔の人には、現代医学がありませんでした。
それでもある程度の病気は治していた。
特に感染症には、驚くほどの対策法を持っていました。
例えば、現在でも、インフルエンザに対する麻黄湯の効果は実証されています。
この東洋医学でも治せないものは、西洋医学を使ったらいい。
どちらが良いというものではなく、どちらも良い医療です。
ただ、守備範囲が違うだけです。
だから、使い分けたらいい。

江戸時代には、漢方薬は内科的治療、お灸&鍼は外科的治療と位置付けられていました。
こういった医療は飛鳥時代に日本に伝わったと言われています。
そこに西洋医学も取り入れ進化してきた日本の医療。
全部を上手に使い分けてケアしたい。

西洋医学、漢方薬、鍼、灸、未病対策、いずれもうまく活用して対応していきたいですよね。

医師として

例えばアレルギー。
これは治す治療はほぼなく、症状を押さえ込む「対症療法」でごまかしているというのが現状です。
しかし、「食事を変えたら良くなった」という声も患者さんから聞くのです。

医師はなぜその方法を知らないのか。
症状のない患者さんは病院に行かないからです。

それを「治療法がない」と言い切るのは不勉強ではないか、そのように長年感じてきました。
日本で保険適応になっているいわゆる「西洋医学」の観点以外にも、世界には多くの学問が存在します。
それらを探求し続けていきます。

Doctors' Style ※現在活動をお休みしています

Doctors’ Styleという、医学生&ドクター向けのイベントを開催しています。

多忙を極める医師。実は、【医師の自殺率は一般の方よりも高い】というデータがあります。
医師自身が自分のケアをしていないと、仕事に翻弄されて倒れてしまったらもったいないじゃないですか。

医師になり立ての頃は、技術を習得すべくがむしゃらに頑張るべきです。
しかし、ある程度の年代になったら目的を見据えて、やるべきこと、やらないべきことを見分けて仕事を選ぶ。
何十年も同じ職業で生きていくんですから。

だから目標を作ろう!
“どんな医師になりたいの?”“どんな医療をしたいの?”
先輩の話をたくさん聞いて、自分の理想像を自分なりに作ってほしいと考えてイベントを作っています。


★キャリア・・・留学、研究or臨床、大学病院or市中病院or開業orフリーランス、産業医。
★結婚・妊娠・出産・子育て。
★患者さんの生の声を聞いてみたい!・・・高度難聴、クローン病、ダウン症
★重病の患者さんや遺族の方になんて声をかけたらいいのかわからない・・・上級のドクターと一緒に考えてみよう


医師として仕事をする上で欠かせない、でも学校では教わらないことをフランクに話し合える場、それがDoctors’ Styleです。