「なんだかおかしい」コロナ禍での違和感

m3で掲載さていた連載記事が、2020年12月のものだけ取り下げとされました。
「先生の個人的な意見ですので会社として掲載するのはいかがなものか」とのことでした。
記事は毎回大切に作り上げているものですので、取り下げとなった記事に関してはこちらに掲載いたします。


★次々と覆される医学の常識
 
新型コロナウイルス騒動が起こってから、私はずっと違和感を抱いてきた。
 
新型コロナウイルスについて世間が騒々しくなってきた2020年2月、罹患した患者は風邪様症状だと知らされた。風邪様症状が出たら、患者は大抵内科か耳鼻咽喉科に行くものだ。当初は、わたしも罹患してICUに入る、最悪の場合は死に至ることも覚悟し、内心ビクビクしながら日々感染対策に勤しんでいた。東日本大震災の際には「自力で支援に行ってほしい」と医師会から要請が来たので、今回も召集がかかるだろうと想定し、要請が来たら行こうと心に決めた。
 
病院をまたいでの勤務が懸念され、不要不急と判断された漢方外来は急遽閉鎖。わたしの仕事は耳鼻咽喉科のみとなった。物資がないため、ビニールガウンを消毒液に漬けて使いまわして業務にあたっていた。ウイルスが強毒ならば、わたしはとっくに感染して死んでいる。しかし、わたしの体に何も起こらない──。その現実に、徐々に疑問が湧いてきた。単にわたしが丈夫なだけなのか?いや、周りの耳鼻咽喉科のドクターからも感染したとは聞かない。そして、医師会からの要請は来なかった。
 
日々繰り返される、報道の偏りと嘘。味覚・嗅覚障害は他の風邪症候群でも起こるのに、テレビではそれが新型コロナウイルス独特の症状のように言う。そして、未だに陽性者数を報道する時に検査実施件数は報道しない。「検査陽性」と「感染」と「発症」は違うと医学部で教わったが、これを指摘する人は少ない。あまりに質の悪い報道が多く、自分自身に何も起こっていないことからも、「なんだかおかしい」と思い始めたのだ。
 
ワクチンの話が持ち上がったことで、その「おかしさ」はわたしに確信を持たせた。本来、ワクチンは治験を含めて開発に10年以上かかるものなのに、たった半年でできたと言っている。何年も前から準備していたか、安全性が確認できていないものを垂れ流すか、どちらかしかないだろう。医学部では、生ワクチンと不活化ワクチンしか教わっていない。しかし、それ以外のワクチンがあるという。安全性が確立されていないものを患者さんに打つわけにはいかない。わたし自身も打たないと決めている。これは医学・医療的な問題以上に、これを取り巻く世界情勢と密接にリンクしている。
 


★「正しい」と思うなら行動を
 
この騒動の中で、研修医の方々から「せっかく医師免許を取って地方から出てきたのに、自宅待機になった。現場に出られず、自分がここに居る意義がわからない」といった相談が複数寄せられた。中にはやり取りの途中で連絡が途絶えてしまった人もいて、とても心配している。元気にしていることを祈るほかない。
 
医学生からは、「学校で全員PCRと言っているのだが、症状もないのにおかしいと思う」と相談が寄せられた。そう考える根拠を揃えて学校に提示することを勧めたが、勇気が出なかったようだ。相手は変わらないかもしれないが、正しいと思うことを行動に起こすことはとても尊いと思う。トップダウンで降りてくることがすべて正しいとは限らない。
 
そんな中、「WeRise~Get Japan Back to Normal~ノーマルを取り戻そう」というイベントが12月5日に行われた。
WeRise | 〜ノーマルを取り戻そう​〜
わたしが専属医を勤める音楽一座・HEAVENESEHEAVENESEのリーダー夫妻が実行委員のため、スタッフとして関わらせていただきたいと申し出た。HEAVENESE、大倉正之助氏、武田邦彦氏、吉野敏明氏、ロバート・ケネディJr.氏、ヴァルター・ベーバー氏、大橋眞氏、矢作直樹氏、藤井聡氏、内海聡氏が出演された。イベントを通じて、わたしの違和感は個人的なものではなく、多くの著名な先生方も同じ意見であったことがわかり、大いに励まされた。
 
わたしは、これを読んでくださった方の考えを変えようとは思っていない。それぞれに得ている情報も違うし、考え方も、置かれた状況も異なる。それは尊重したいと思う。ただ、もし違和感を抱きながら走り続けている方がいたら、一度立ち止まってみてほしい。その違和感について、自分自身で洗い出し、気になることがあれば調べ直してみてほしい。心に矛盾を抱えたまま走り続けて、倒れてしまう前に。